伝染性軟属腫 MOLLUSUCUM CONTAGIOSUM ウイルス性のいぼで、俗にみずいぼと呼ばれるやつです。写真でも見にくいくらい小さく少し痒みがある程度なのですが、治療に関しては様々な議論のあるところです。ピンセットで中の脂肪みたいなのを摘みとるのが一番確実といわれますが小さいのはとれきれずまた出てきますし当然痛いのです。液体窒素を使ったり、硝酸銀を塗布したり、イソジンを塗ったりいろいろ試みられていますがなかなか。 結局ほっておいても3〜4年くらいで自然治癒しますし、これがもとで重大な合併症を起こすことはありません。私は、放置する立場をとっています。 |
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亀頭包皮炎 BALANOPOSTHITIS 乳幼児はふつう仮性包茎です。つまり、包皮が亀頭を覆っていて、少し力を入れないとむけない状態ですね。ですから入浴時にはそうして洗ってやらないといけないのですが、怖がるお母さんが多く、垢がたまったままの子をよく見かけます。汚い手でいじったりするとそこに感染が起き写真のようにほおずきのように腫れ痛いし、膿も出て排尿を怖がるようになってしまいます。 性器いじりについては,1歳を過ぎた頃からうんちやおしっこに興味を持ち、ついで性器にも関心を寄せます。叱ってはいけないといわれますが、爪や指を不潔にしていると感染を起こすのです。 |
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おむつ皮膚炎
DIAPER DERMATITIS 便の回数の多い乳児はちょっと手を抜くとすぐにこうなってしまいます。この子のようにただれて汁が出るまでほっておくと痛みも強く二次感染を起こしたりしてやっかいです。早めに適切な塗り薬を使ってなおしてやりましょう。ただ、使いすぎたり、適切でない薬の場合かびがついたりします。効き目がないときは漫然と塗り続けず薬を代えてもらいましょう。 いずれにしても、薬に頼らなくていいよう、おむつを頻繁に代え、清潔を保つことです。パウダーの使用は吸い込むと呼吸器に害があるということもあり、今は勧められていません。 |
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痙性麻痺 SPASTIC PALSY 脳性麻痺児にみられる症状のひとつです。脳性麻痺は、おなかの中で、あるいは新生児期などに脳に何らかの障害が起きて運動や発達に遅れが出てしまうのです。この子は黄疸がやや強かった以外明らかな疾患はなかったようですが身体が硬く、足は尖足で交差しています。原因不明のことも多々あります。いずれにしても早期発見、早期リハビリが進行を防止します。 1ケ月、3〜4ヶ月健診はこうした子供さんの早期発見が目的で、小児科医が引き起こしたり、ぶら下げたりしているのはそのテストです。 |
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漏斗胸 FUNNEL CHEST 胸骨、肋軟骨などの変形で遺伝的素因があり、男の子に圧倒的に多いようです。1〜2歳からはっきりしてきますが、発育とともに目立たなくなることもありその逆もあります。心肺能力に異常をきたすとして、手術を勧める医者もいますが、外科的治療は不要で、あくまで美容形成的な意味しかないとする医者もいます。 この子はすでに思春期に入り、コンプレックスも抱くでしょうし、本人の気持ちをよく聞いてやって手術を勧めても良いかもしれません。 |