PHOTO GALLERY PHOTO BY N.KOORI

歯の萠出 ERUPTION OF TEETH 

この写真は正常な歯の萠出状態を示しています。この子は6か月で下から2本生えてきていてごく標準なのですが、出生時にすでに生えている場合(シーザー、ナポレオン、などが有名)お誕生を迎えてもまだの子、様々で、発達、発育の指標には何の役にも立ちません。

ついでに、歯の衛生管理について、必死になって歯磨きをさせようとお母さんは努力されますが、無駄とはいいませんがあまり役立ちません。お菓子や、ジュースを与えていれば努力は水の泡です。保育園や幼稚園のご褒美やおやつになぜあんなものを選ぶのか信じられません。

   
新生児の姿勢 NEWBORN INFANT

突然ですが生後十日目の赤ちゃんです。四肢を屈曲させ(屈筋優位)指を握りしめたしっかりした姿勢です。

黄疸が残っていますがもちろん生理的なものです。母乳で育てるとこの生理的黄疸が長引く傾向になりますが、多くの母乳の長所を考えれば早くやめる必要はありません。ビタミンKが不足気味になること、化学物質の蓄積など今後問題になる可能性はありますが、それでも母乳の優位性は当分揺らぐことはないでしょう。感染症で入院したり、中耳炎を繰り返したり、消化不良を起こしやすかったりするのは、人工栄養児に多いのは周知の事実です。もちろんアレルギー予防のためにも。この時期母乳不足と勘違いしてミルクを足してはいけません。

   
化膿性汗腺炎hydradenitis suppurativa

 汗腺を場とする細菌性膿皮症ですが、乳幼児の場合、この写真のように、腋の下に見ることはまれです。むしろ汗疹とともに、頭部、顔に多数でき、汗腺膿瘍と呼ばれます。ま、呼び方はともかく、汗腺部位にちょっとした感染がおき、この子の場合パチンコ玉くらい、ほっとくとウズラの卵くらいの大きさにまでなります。培養すると表皮ブドウ球菌、黄色ブドウ球菌などが出てきます。                 赤ちゃんは、あちこちに深い皺があります。ちょっと見逃すとあっという間に大きくなりむずがったり、異常に泣く原因になります。伝染性膿痂疹(とびひ)も同じような原因でおき、いずれも蒸し暑い夏、細菌が増殖しやすい時期によく見られます。

   
伝染性紅斑 Erythema infectiosum

伝染性紅斑は写真のごとく、ほっぺを赤く染めるため、俗にりんご病と呼ばれています。ヒトパルボウイルスB19によって起こる感染症であり,顔面の蝶形紅斑以外に、上腕,大腿部外側にレース状の特徴的な発疹がみられ、診断は容易ですが、一度治ったようにみえ、陽に当たったり熱いお風呂にはいるとまた再燃して、説明に困る病気です。症状の出たときにはもうウィルスは排泄されていないので、登校の可否について議論がありますが、胎児が罹患すると,溶血性貧血を起こし、流産、死産の原因になりますから、やはり主症状が治まってから登園、登校をすすめています。

   
愛犬ペロ

なんだかよくわからないでしょうが先に出場したユーリーの兄貴分です。体重は1/7くらいですが目上としてきちっとその位置を確保しています。しかし、甘いものが好きで、飼い主に甘やかされ、すでに歯が抜け落ちてきています。子供のしつけも全く同じだと思います。

 

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