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便秘 CONSTIPATION

突然ですが、夜遅くなっておなかが痛いといって 抱えられてきた3歳の子の浣腸後のうんちです。

頭を下げる母親を尻目に『帰る』とスタスタ歩いて出ていってしまいました。学校で失敗してそれ以来不登校になった子もいました。子供は痛みを怖れてますます排便を我慢する傾向になり悪循環に陥るのです。

たかが便秘と考えず、そっと観察しておきましょう。

   
細菌性下痢症

強い腹痛と、頻回の下痢、発熱を主訴に来院された子供さんの便です。粘液の中に出血がみられ血液検査では白血球12,200、CRP6,9と強い炎症反応がみられました。こうした便をみた場合、腸管出血性大腸菌、腸炎ビブリオ、サルモネラ、あるいはカンピロバクターなど、細菌性腸炎を疑います。この子はサルモネラが検出されました。

ちなみに、ロタウイルスなどでは白色に、上部胃腸管からの出血では黒色に、腸重積などでは苺ゼリー状の便を認めます。

腹痛、嘔吐、下痢などの症状をみたときは必ず便を確認し、病院へ持ってきていただくと役に立ちます。食べたものなども思い出してメモしてきてください。

   
ユーリー 我が家の愛犬

ここで一服、ゴールデンレトリバー、4歳になります。名前は「ドクトルジバゴ」の主人公からいただいています。

私、1998年の忘れもしない1月7日、この子を連れて山歩きをしていて滑り右足関節骨折をしました。ちょっとしたねじれが足首に絶妙のタイミングでかかったとはいえ、あっさりと折れたのはショックでした。幸い携帯電話で友人に連絡が取れたのですが、深々と冷えこんでくるなか,傍らでじっと待機してくれていました。感謝!

ちなみに舌の真ん中の黒いのは良性の色素斑だと獣医さんからいわれています。

   
誤飲

おわかりでしょうか。7ヶ月の子供さんのレントゲン写真です。下の写真に比べ心臓の形が違いますが向かって右の出っ張りは胸腺といって乳児ではこのくらい大きいリンパ組織です。加齢とともに縮小します。

それはそれとして下の方に安全ピンが写っています。何か口に入れていて、慌てとろうとしたら飲んでしまったと飛んでこられました。この種のことはとても多く、ものによっては命に関わります。たばこがもっとも多いのですが、コイン、薬三日分、ゴキブリ用の団子、ピーナッツ、小型電池、お酒、カタツムリまでありました。

事故は子供の死亡率のトップということを覚えておいてください。上をクリック!

   
ウイルス性気管支炎  VIRAL BRONCHITIS

二歳の子供さんの胸部レントゲン写真です。真ん中の白いとっくりみたいなのは心臓、その左右の翼を広げたような黒っぽいところが肺です。

この子はお母さんが4日前から高熱をだし、お父さんが連れてこられました。その後5日たってもひどい咳が加わり熱も続いたためこの写真を撮ったわけです。向かって左側の肺の上半分がほうきではいたように白っぽい線が増えています。

お母さんは内科でインフルエンザと診断され、この子もうつった、そしてお父さん一人で看病しなくてはならずこじらせたというわけです。子供の看護は、やはり母親にはかないません。

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