1999.12.10  SIDSの発症、両親と別室で寝るとリスク増加

 乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症リスクは、幼児の睡眠環境によって異なるようだ。英国の研究グループが、325人のSIDS症例とその対象群1300人について、ケースコントロール・スタディを行って明らかにした。
 その結果、両親と別の部屋で寝る幼児は、同室で別のベッドで寝る幼児よりもSIDSの発症リスクは高く、オッズ比は10.49(95%信頼区間、4.26〜25.81)だった。両親と同じベッドで寝る幼児の発症リスクも高く、オッズ比は9.78(95%信頼区間、4.02〜23.83)となった。なお、両親と同じベッドで寝ても、幼児用の簡易ベッドを使っていればリスクは増加しなかったという。
 この研究結果は、BMJ誌12月4日号
http://www.bmj.com/cgi/content/full/319/7223/1457で紹介している。(當麻あづさ、医療ジャーナリスト)

 

 

 

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