1・七ヶ月の女の子のようです。下の歯が2本はえ、上も2本顔をのぞかせているようです。
文面は、授乳中にかまれて乳首が出血して、それ以来母乳を与えるのが怖くなり、いつかまれるか
と思うと落ち着いておっぱいを与えられないと不安が漂っていました。 私の返事をそっくりコピーしました。以下の通りです。
問題点をいくつかにわけて考えましょう。
まず、乳頭がすでに炎症を起こしていたり、外傷があったら、かわいそうでもそれが治るまで
授乳をやめないと、お母さん自身の乳房にひどい感染を起こしてしまいます。
そうではなく、恐怖と痛みを取り除いて授乳を続けたいのなら、一つはかんだときに
赤ちゃんの口にお母さんの指をつっこんで叱って下さい。何度か繰り返すと、強くかんだら叱られるということが解ってきます。
しつけの第一歩、子供を叱ることは必要です。ただし本気にならないよう、冷静に。言葉でお母さんの痛みを伝えるのです。
第二は、乳首を浅くかまれると痛いのです。乳首の形状にもよりますが、
深くかませるとたとえかまれても皮膚に近いので痛みは強くないはずです。
第三に、もうあまりおっぱいが出てないのかもしれません。もっと欲しくて強く吸ったり
かんでいる場合があります。そろそろ離乳を考えて、離乳のペースをどんどんあげて、哺乳回数を減らし、断乳していきましょう。
いつかはしなくてはならないし月齢的にいい時期でしょう。離乳は順調なのでしょう?
ところで、最初のお子さんですか?離乳は、本に書いているより早く進めても大丈夫です。
断乳できないのはお母さんの意志次第です。本当に空腹になれば、哺乳瓶からでものめるし、
ミルクも飲みます。かわいそうでも本当に空腹になるまで待つことも必要です。
こんなお答えしかできません。
なんといっても男にはわからない問題なのです。私のHPのQ&AのページのしたにONの育児ボックスへのリンクボタンがあります。
そちらでたずねてご覧になったらいかがでしょう。ベテランママさんの良心的なページです。また何かありましたらどうぞ。
それから二度ほどお便りがあり、母乳をあげたいのにあげられぬジレンマにいらいらしていたこと、
生まれてはじめて書いたメールだったこと、乳首の傷も治りかまれそうなタイミングも解るようになり、
離乳食もすすみ元気です、でも、いつまでもおっぱいをのんでいる赤ちゃんであって欲しい、
自然に離乳するつもりだが寂しいと書かれていました。ホロ!(1999−6−10)
2・生下時3,064g,4ヶ月の今5,850g、たしかにやや体重増加が悪いようです。
母乳は足りているようだが5分もすると離してしまい、哺乳瓶は受け付けないそうです。
お返事をそのまま張り付けます。
母乳育児の欠点は、その量がはっきり掴めない点にあります。
よくでていると思っていても実はそれほどでもなく 赤ちゃんがいやになってしまう、
疲れてしまうことがあります。その逆で、のまないのまないといいつつ体重は標準を遙かに
上回っていることもあります。お子さんはざっと計算してやや体重増加が悪いのは事実です。
搾って哺乳瓶で与えても哺乳瓶自体がだめなのでしょうか?母乳の出具合はどうでしょう?
最初飛ぶほどですか?そのへん、もう少し詳しく知りたいところです。
動きの活発な子の体重はあまり増えません。動きが活発ということは元気の裏返し、
意外とそのせいかもしれません。健診で体重のこと以外異常を指摘されなかったのなら、
気軽に考えても良いのでは。もうすこしで離乳食もはじめられます。
お母さんが食事をしているときなど、興味を持っているようなら、すこし早めに始めても良いかもしれません。
全体として、以上のようなことを頭に置きながら、体重が少ないといっても許容範囲ですから
全然深刻になる必要はないように思います。哺乳瓶のことも含め、いろいろ工夫することが
また育児の楽しみくらいに思って、やっていっていいと思います。
今回はとりあえず。あまり遅くまでパソコンに向かっているとおっパイの出も悪くなるのではと心配ですが、またご連絡下さい。
折り返しのお母さんからのメールです。
母乳のでは体重計がないので数値では分かりませんが、片方の乳は飲んでいる最中に
子供が離すと子供の顔中にかかってしまうほど出ます。
あと、一方の乳首を吸わせていると一方の乳首がジーンときてそのあとぽたぽたたれてきます。
ただ、おっぱいのはりは以前よりなくなっているのでもしかしたら母乳が足りてないのかもしれません。
哺乳瓶は乳首を変えたりしても以前無理強いをしたせいか嫌ってしまいます。
あとおっぱいを少し飲むと乳首を離しておしゃべりをしたり遊び始めてしまうことがこのところ多いです。
今日おもゆを始めてみましたが、初めてにしては喜んでいたので先生のおっしゃる通り、離乳の準備を始めようと思います。
そして、私の返信
おっぱいの出過ぎです。顔にかかったり、ぽたぽた落ちる状態が続いていたのなら、もう、母乳を見るのもいやになっている
可能性があります。ぼくらが、ばけつでビールを一気のみさせられたら地獄ですよね。
哺乳瓶の場合、逆さにしてぽたぽた落ちる程度のアナの大きさがよいとされます。
のませる前、おっぱいを搾って捨てて下さい。 のみおわったらちぶさがちょうど空になるくらい捨てるのです。
そうすれば、吸うとほどよく出て来るくらいになって、赤ちゃんも嬉しいしあわててのまなくても済みます。(1999−6−20)