まず、たかがかぜぐすりです。今ぐずって飲めないようならしばらく待って機嫌を見計らって
改めてトライするくらいのゆとりを持って下さい。お母さんが緊張したり、力が入っては子供も身構えてしまいます。
一歳二ヶ月頃は、もっとも薬をのませにくい時期です。
8時間毎とか、食後とかにこだわると、ちょうど寝ていたり、おなか一杯だったりでなかなかのませられません。
多少時間がずれてもいいし、食前になってもかまいません。
むしろ、病状が重い場合、子供は食欲が落ちます。食事をしなかったからといって、
薬を与えないかたがありますが、それではますます回復は遅れてしまいます。
何かに混ぜてだましたり、交換条件を出すのはよくないとされますが、わたしはそんな堅いこといわなくっても、と思っています。
ドライシロップで苺味や、オレンジ味のものはアイスクリームやヨーグルトにトッピングすると
ココア味は、薬の苦み、えぐみを隠してくれます。
どんな方法でも、乳幼児の場合まずのませること、難しい薬理だ、血中濃度だのは二の次です。
剤型によってものませ易さが違ってきます。シロップがよかったり、粉のほうが
のませやすかったり、年齢とともに好みも変わっていきます。
遠慮せず、医師、薬剤師に希望をいって下さい。普通、小児科では同じくすりでもいくつかの剤型を用意しています。
くすりの色や、袋のキャラクター、瓶下げ札によってもお気に入りであったりそうでなかったり。
甘やかしすぎはどうかと思いますが、病気の時くらい少し母親のそばで
甘やかせてやってもいいんじゃないかと最近は思います。日頃、寂しい思いをしている子が目立ちますので。
ただ、小学生になってあれはだめ、これはだめという子にはそれなりに薬の説明をしてわがままは許しません。
30分以上向かい合って目をつぶってでものむまで帰さなかった子をおぼえています。
その時以来、薬が飲めるようになったと感謝されました。
ただ、あまりのみやすい薬は、一度に三日分のんでしまったり、上の子がのんでしまったりというトラブルがあります。
管理、保管はくれぐれもしっかりお願いします。